2023/02/25 13:14

<<<シャンプーの種類>>>

 

シャンプーは法律上、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」「雑貨(犬用のみ)の四つに分類されます。

 

l  「医薬品」とは、病気の「治療」を目的とした薬のことで、厚生労働省より配合されている有効成分の効果が認められたものです。

医師が処方するものもあれば、ドラックストアなどで購入することもできる市販薬(OTC医薬品)もあります。医療用の白色ワセリンや、高濃度の尿素またはヘパリン類似物質を保湿の有効成分として含む外用剤などがスキンケアに用いられる皮膚用の医薬品です。

 

l  「医薬部外品」とは、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されています。[治療]というよりは[防止・衛生]を目的に作られています。

「肌荒れ・荒れ性」「にきびを防ぐ」「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」「皮膚の殺菌」など、効果のある有効成分が配合されているのでその効果を訴求できます。また「薬用」とは「医薬部外品」で認められている表示ですので「薬用=医薬部外品」となります。

 

l  「化粧品」とは、医薬部外品と比較してもさらに効能・効果が緩和で、清潔にする、美化する、魅力を増す、健やかに保つなどの目的で使用される製品です。

医薬部外品に認められている「肌荒れ・荒れ性」「にきびを防ぐ」「皮膚の殺菌」などの効能・効果は認可されていないので、パッケージなどで表現することはできません。

 

l  「雑貨」とは、雑多の貨物。また、こまごまとした日用品です。

 

※犬のシャンプーにも「動物用医薬品」「動物用医薬部外品」もあります、インターネットで購入できるものもありますが、明確な“病気”にアプローチするもののため、医師の診察の上で動物病院で処方・購入することが多いです。普段健康な犬には必要ないものになります。

 

雑貨である危険性

まず人間用シャンプー(化粧品)は薬機法にのっとり、使用できる原料や成分ごとの制限が事細かに決まって、メーカーには必ず監修する医療者がいます。

しかし、犬用シャンプー(雑貨)は、成分の制約や表示義務がなく、もちろん医療者もいません。

なので犬用は極端な話、工業用の原料を使ったり、原産国不明な原料を使ったり、防腐剤を化粧品の規制以上に添加しても、制約と表示義務がないので一切分からないのです。